App Storeは世界123か国、3億1500万台以上のiPhone、iPadそしてiPod touchのユーザー向けに、55万本以上のアプリケーションを提供している。App Storeがこれまでにデベロッパーに対して支払った金額は40億米ドルを超えたと言われており、競合となるGoogle Play(旧Android Market)よりもはるかに大きな市場を形成していると思われる。
今回は、iOSアプリについて調査した結果を、下記のとおりお伝えしたい。
iOSアプリの42%は無料
アプリの価格帯は、「0円」が42.4%と全体の約4割を占めています。次いで多いのが「85円」で27.6%、「170円」が16%となっており、合わせてアプリ全体の86%が170円以下の価格設定になっている。ただし、アプリ自体は無料で提供し、「アイテム課金」などによって大きな売り上げを上げている例も多いと考えられる。なお、本調査は、2012年3月8日時点において日本のApp Store上にあるダウンロード可能なアプリケーションのデータを集計した結果である。
iPhoneアプリ売り上げランキングトップ3はアイテム課金型
iPhoneアプリのトップセールス(売り上げ)上位を見てみると、株式会社セガのオンラインRPGゲーム「Kingdom Conquest 」、株式会社バンダイナムコゲームスの「太鼓の達人プラス」、株式会社アドウェイズの「カイブツクロニクル」といった無料のアプリが上位を占めている。これはゲームを無料アプリで提供し、より高度な機能や付加価値の高いサービスについては有償で提供するというフリーミアム方式のアプリがビジネスモデルとして成功していると言える。たとえば「Kingdom Conquest」はゲームを進める上で有利になるアイテムを購入させる仕組みが用意されており、「太鼓の達人プラス」は人気のヒット曲を追加購入する仕組みとなっている。
iPadは電子雑誌や電子新聞、電子書籍の利用が多い
iPadアプリに関しては、「マガストア 電子雑誌書店」や「産経新聞HD」「ビューン」といった電子雑誌、電子新聞が上位にランクインしています。そして、「BOOK WALKER」「日経BPストア」「地球書店」といった電子書籍ストアアプリが、多数上位に入っています。これにより、iPadが電子雑誌や電子新聞、電子書籍を読むために利用されていることがわかる。
※ランキングの集計方法などは http://www.impressrd.jp/news/120425/iPhoneiPad2012をご参照ください。
(『iPhone・iPadヒットアプリ調査報告書2012』より)
『iPhone・iPadヒットアプリ調査報告書2012』
高木利弘 著
有限会社アットフリークス/Appinfo 調査協力
インターネットメディア総合研究所 編
http://cc.mas.impress.co.jp/c/001j6f_00005mk5_f0